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↑黄色いリゾット。とみぎとチーズとほうれん草いり。

 

ふと見渡すと、いまいるこの4畳半の部屋にはやけに黄色いものが多い。

 

暖色はもともと苦手なので、赤いものはほとんどない。青か緑色が幅をきかせている。

そのなか善戦してんのが黄色だな。牛乳びんに生けてある花、みかんの置物、マフラー、タウンページ。

読み返してる本まで表紙が黄色い。ばななさんの「デッドエンドの思い出」だ。

 

この本の最初のおはなし、「幽霊の家」 わたしはこれがいちばんすきだ。

「ハチ公の最後の恋人」もいい、「なんくるない」も最高だった。夏にはかならず「NP」を読む。

 

でも、わたしがすきだなあと思うものが、たくさんたくさんこれまでかってくらいつまってるんだよね、この話。

 

川上さんの「いとしい」とおんなじ匂いがする。(そういや川上作品でもこれがいちばんすき)

それは幽霊の出るお部屋が出てくるってことじゃあなくて、特別なだれかと一緒にすごす、独特の空気感。

 

永続的なものなんてどこにもない

 

だから、そのつどそのひとに伝えてさ、そのひとといることを思うぞんぶん慈しもう。

ちょっと忘れかけたときに、読みたくなるんだ。

 

そしてきまって、オムライスとロールケーキたべたくなるんだってば。

 

今日はここまで、

またあした

 

けいじばん